主な研究テーマ
 本研究室では反応流,ロケットエンジン・航空機空気力学,高速流体・高温気体力学,自動車空気力学の4つの研究グループに分かれ,各分野の研究開発・実用化検証に取り組んでいる. 2018年度の各グループの研究テーマは次の通りである.
反応流グループ
 反応流研究グループでは乱流燃焼,相変化,流体機械などの非定常流れシミュレーションによる工学設計応用を目標とした研究開発を行っている.また,これらシミュレーション性能の向上を目指し,乱流・多孔質流れモデル,燃焼・気液流界面モデル,またそれらの数値計算法の革新・改良を提案している.

  • 水素-メタン混焼ガスタービン燃焼器の性能設計およびNO予測
  • 乱流燃焼LES解析のためのマルチスカラー・フレームレットモデルの提案
  • 焼き入れを想定した沸騰・熱伝達連成シミュレーション
  • トルクコンバータの非定常翼流れと流体動力伝達シミュレーション

ロケットエンジン・航空機空気力学グループ
 当グループでは、液体ロケットエンジンをはじめとした化学反応を伴う流体現象の研究をしている。また、航空機に関する非定常空気力や空力弾性現象に対する研究も行っている。主な研究テーマは以下の通り。

  • 液体ロケットエンジンの噴射器近傍の流れ場解析
  • 非理想熱輸送モデルを考慮した超臨界燃焼流れ解析手法に関する研究
  • エンジンノッキング現象に関する研究
  • 高アスペクト比2Dチャネル内の火炎進展メカニズムの解明
  • アンモニア燃焼に関する研究
  • 航空機に生じる非定常空気力の予測に関する研究

高速流体・高温気体力学グループ
 研究背景の詳細はグループ概要にて。現在取り組んでいる主な研究テーマは以下の通り。

  • 惑星大気再突入時における通信ブラックアウト予測と低減化に関する研究
  • 柔軟構造再突入機の空力加熱に関する解析
  • 柔軟構造再突入機の空力安定に関する研究
  • はやぶさ型再突入カプセルの空力加熱・空力解析
  • 火星探査パラフォイルの空力シミュレーション
  • 大型プラズマ風洞の気流診断